このブログの目的
富士山登山ルートの登山記録は挑戦された方が多くブログなどにアップされているので、私のブログでは挑戦するまでの計画の過程についてを詳しく書きたいと思います。
日程の設定や、宿泊場所の想定などが少し参考になれば嬉しいです。
富士山登山ルート3776とは?
富士山のSea to Summit(海から山頂)
富士山に登られたことがある方は多いでしょう。
毎年十万人前後の方が富士山に登っています。
しかしそのほとんどの方は自家用車やシャトルバス、タクシーなどを使って五合目まで行き、そこから山頂をめざします。
しかし、登山には「Sea to Summit」という言葉があります。
それは、海(海抜0m)から山頂まで登ることです。
つまり富士山の3776mの全てを体感できるのが富士山版のSea to Summitになります。
海から富士山に登るルートは決まっているの?
富士山には江戸時代の頃から麓から登るいくつの登山道が切り開かれていました。
その登山道は今でも登ることは可能ですが、一般的ではありません。
そこで富士市が一般の方でも挑戦しやすいルートを作り、サポートしているのが「富士山登山ルート3776」です。
「富士山登山ルート3776」の概要
1 全長
約42キロメートル
2 起点
(1)ふじのくに田子の浦みなと公園
(2)富士塚
3 終点
富士山頂(標高3776メートル)
4 推奨日程
3泊4日
富士山登山ルート3776への思い
私は10年以上前から富士山にほぼ毎年登っています。
しかし3776mの富士山に登ったと言っても、実際は五合目(海抜2000m前後)までは車で行くので、足を使って3776m登った訳ではありません。
一度だけ山梨県側の富士吉田市の現在の富士山駅近くの金鳥居(海抜900m)から一泊二日で富士山山頂まで登ったことはありますが、金鳥居から富士山頂までの登った高さは約2900mで3776mではありません。
いつかは海から富士山のてっぺんまで登ってみたいと考えていました。
数年前に富士市発表した「富士山登山ルート3776」を知ってから、実現への一歩が始まりました。
挑戦までの変遷
数年前からのなんとなくの計画期
海から富士山に登るとして、色々考えてみました。
懸念事項などなどなど。。。
・真夏の暑い時期に富士市の街を歩けるか?
・街歩きの靴と登山靴の履き替えはどこ?
・それとも街歩きも登山靴?
・富士山の装備を背負って歩くのか?
・何日で歩くのか?
・1日で六合目の山小屋まで歩けるのか?
・街から六合目の間に泊まれるところはあるのか?
・ソロで行くかメンバー募集するのか?
・1日目を長く歩くか、2日目を長く歩くか?
・車はどこに停めておくのか?
・五合目より下で泊まるところがあるのか?
・街から富士山六合目までのルートは村山古道(村山道)か、その他のハイキングコースか?
懸念事項は多いですが、登るのはまだ先と思っていたので、それほど真剣に解決方法などを考えていませんでした。
2014年~2016頃の初期計画
計画最初の頃のプランです。
ちょっとだけ具体的に考えていました。
1日目
富士宮口からの富士登山の拠点となる水ヶ塚駐車場まで車で行く。
駐車場に車を停めて登山用品は車の中に置き、タクシーで田子の浦まで移動。
街歩きの暑さ対策のため深夜に海にタッチしてから、水ヶ塚駐車場までの30km以上を歩く。
水ヶ塚駐車場に停めた車で車中泊。
2日目
山の装備に着替え登山靴に履き替え、水ヶ塚駐車場を出発。
富士宮口六合目まで歩き、山小屋に宿泊。
3日目
六合目の山小屋から富士山頂まで歩き、富士宮口五合目に下山。
バスで水ヶ塚駐車まで戻る。
しかし、2015年に私が個人的にやってる名古屋から東京に向かっての分割ウォーキング・・・通称「東京までウォーカー」で田子の浦の海岸近くを歩いた際に、「富士山登山ルート3776」と書かれた旗やポスターなどを見かけました。
調べたら富士市が推奨している田子の浦の海岸(標高0m)から富士山頂(3776m)まで登るという企画で、そしてその企画通りにスタンプを押しながら山頂まで登れば、バッジと挑戦達成証が頂けるという嬉しいおまけもあります。
しかしながら推奨では三泊四日と長い休みが必要です。
そのコースをアレンジして何とか二泊三日以内に富士山に登れないか考え直しました。
2016年も海からの富士山は実現できませんでしたが、2017年には実現しようと真剣に考えました。
2017年の初期プラン
富士市が企画してる富士山登山ルート3776推奨コースは・・・
1日目 田子の浦の海岸からよもぎ湯までの12.4km
2日目 よもぎ湯から表富士グリーンキャンプ場までの14.8km
3日目 表富士グリーンキャンプ場から六合目までの約10km
4日目 六合目から山頂までの約3.8kmの登山道
この日程は登山を全くしていない人も想定していると思われるので、1日短縮して3日間で行こうと思いました。
1日目と2日目を合体するか、2日目と3日目を合体するか検討し、最終的には2日目と3日目を合体することにしました。
1日目は自宅からの車での移動で初日は寝不足の心配がありますし、最初はスロースタートして体力を温存した方が良さそうだと思ったからです。
また1日目が短ければ夜中にスタートせずに朝からスタートできるので、田子の浦の海にタッチしてる写真も撮れると思いました。
2日目が長くなりますが、現地で一泊するので早朝からでも出発できるし、朝は気温も低くて歩きやすいと思いました。
mixiで私が管理人をしている「のぼる たべる あそ部」というコミュニティで参加者を募集し、2017年5月に私以外に5人のメンバーが集まりました。
そのうちの2人が基本土日休みなので7月7日(金)~9日(日)で計画しました。
実行前の最終プラン
土日休みのお二人の予定が合わなくなり不参加となり私含めて4人で行くことになりました。
4人のメンバーは平日の方が休みを取りやすいので、7月4日(火)~6日(木)に変更しました。
この日程に決めてから調べたら、問題点が見つかりました。
富士市が推奨する一泊目の「よもぎ湯」が火曜定休だったことです。
そこで以前Googleマップで歩くコースを調べていた時に見つけた「農家民宿やまぼうし」に泊まれないか考えました。
「農家民宿やまぼうし」は、「よもぎ湯」よりも2kmほど富士山寄りに位置していて、もし宿泊できたら「よもぎ湯」最適な位置にあると思ったのです。
ただしホームページによると、1日1組限定、5人までとのことでした。
FAXで7月4日の宿泊希望とともに、色々質問を書いて送ってみたら(ホームページによると昼間は畑に出ていて電話に出られないことが多いそうです)、夜に電話が掛かってきました。
やまぼうしさんとの会話で確認できた内容を簡単にまとめると。
登山中の間は車は駐車しておいて大丈夫。
部屋はまだ空いてるので1組限定じゃなくて増やすかもしれないので、同じ日に希望者があれば泊まるかもしれない。
車を農家民宿に置いて田子の浦まではタクシーで行くと言ったら、田子の浦まで送ってくれるとのこと。
など最高の条件でしたので、決定しました!
六合目の山小屋は宝永山荘に決めて予約しました。
もう一つの懸念は田子の浦のどこで海にタッチできるか分からなかったことです。
以前ウォーキングで田子の浦を歩いた際に、簡単に海辺に出られそうに無かったのです。
そこでFacebookの「富士山登山ルート3776」にメッセージを送り質問をしてみたら、親切な返信が送られてきました。
海岸に出られる場所を地図にルート付きで送ってもらいました。
これでほぼ懸念事項はクリアできました!!
あとは梅雨時期なので天候と、富士宮口ルートの雪の状態だけです。
計画もバッチリきまって、「富士山登山ルート3776」にGO!
富士山登山ルート3776、最終コースタイム
2017年7月4日(火)
4:30 名古屋、自家用車で出発
8:00 農家民宿やまぼうし 到着
美味しいお茶を頂きました。

9:00 富士塚

農家民宿やまぼうしさんに送ってもらいました。
途中茶畑から綺麗に富士山が見える場所などにも寄って頂きました。

スタンプカード&1つ目のスタンプゲット!

9:40 田子の浦の海岸
富士塚から途中公園で遊んだりしながら歩いて海岸へ。
標高0mの海にタッチ!
10:00 富士塚
海岸で拾った石を奉納。

無事に登頂を願いました。
11:30 富士市水道庁舎
富士市のマンホールカードゲット

12:00 cafe Sofarii
ランチタイム。名物のつけナポリタン
16:00 農家民宿やまぼうし 到着

2つ目のスタンプゲット
農家民宿やまぼうしで宿泊
夜ごはんは種類も量も多くて食べきれないです。

2017年7月5日(水)
6:00 朝食のおにぎり弁当受け取り

出発しようと思いましたが、前日深夜に通過した台風の影響で雨が残っていたので時間出発を遅らせました。
7:00 農家民宿やまぼうし 出発

10:30 表富士グリーンキャンプ場 到着

3つ目のスタンプゲット!
12:30 旧料金所ゲート
富士山自然休養林コースへ

16:30 富士宮口六合目 宝永山荘 到着

2017年7月6日(金)
0:00 宝永山荘 出発

4:40 富士宮口 山頂

5:40 剣ヶ峰(標高3776m)到着

6:15 下山開始
9:30 宝永山荘 到着

休憩、タクシーを呼んでもらいました。
10:20 宝永山荘出発

10:40 富士宮口五合目 到着
11:20 富士宮口五合目 出発
12:20 農家民宿やまぼうし 到着
以上で終わりです。正直今回のプランで100点でした!!
今年挑戦しようと思っている方など、ご質問があったらどうぞ〜
富士山登山ルート3776、挑戦メンバー

ハル:富士山15回目 イトマキ:初富士山
チサ:富士山10回目 サツキ:初富士山
【おまけ】下山後、富士浅間神社でガレッジセールさんに会いました。
