台湾では1年に一度防空演習の「萬安演習」が行われ、その時間帯のみ外出禁止となります。
それも30分間だけなので、めったに遭遇することは無いと思いますが、もし旅行期間中に遭遇したらどうしたらいいのか書きたいと思います。
防空演習「萬安演習」とは?
調べてみたら、これについてもウィキペディアに記載がありました。
「萬安演習」の「萬」の文字は、日本語の「万」になります。
万安演習
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
万安演習(まんあんえんしゅう)は台湾で実施される防空演習の名称。中華民国政府により計画、軍が主になって実施される。実施対象地域は台馬金。
万安演習は2段階に分類される。第1段階は30分間の屋内退避を実施する避難訓練であり、屋内退避は警報が発令されてから解除されるまで継続される。
演習期間は『民防法』第21条の「空襲時の被害を減少させるため、国防部は関係機関の防空演習を実施し、退避避難及び交通、灯火、音響及びその他必要な管制を命令することができる」という規定に依拠し、退避避難命令に違反した者に対しては同法第25条の規定に従い3万以上15万NTD以下の罰金が科せられる。
1978年より毎年1回実施され、演習名称に番号をつけて区分される。
つまり、万が一戦争が始まった時などの避難訓練になります。
日本でも地区単位や学校単位での地震や津波の避難訓練が行われたりしますが、台湾の「萬安演習」は政府によって行われ、もし違反した場合は高額な罰金が課せられますので、旅行者も含めて注意が必要です。
「萬安演習」はいつ行われるの?
「萬安演習」は一年に一度だけで、ホームページ等で告知されますし、ニュースサイトなどでも案内があります。
私は中国語の先生から聞きました。
行われる日にちは毎年一定ではありません。
萬安40号演習(2017年実施) | |
2月21日〜 5月24日の間で実施 | 7ヶ所の区域別に7回実施 |
萬安41号演習(2018年実施) | |
6月4日〜 6月7日の間で実施 | 4ヶ所の区域別に4回実施 |
萬安42号演習(2019年実施) | |
5月27日〜 5月30日の間で実施 | 4ヶ所の区域別に4回実施 |

今年の「萬安演習」は上記のポスターにもありますように4ヶ所の区域別に4日間行われました。
北部地区=5月27日(月)
南部地区/金門地区=5月28日(火)
東部地区/馬祖地区=5月29日(水)
中部地区/澎湖地区=5月30日(木)
私が現在滞在している台南市は南部地区に含まれますので、5月30日(火)に実施されました。
そして演習時間は30分間で、今年は13時30分から14時00分までの30分間でした。
この演習時間もここ数年は13時30分から14時00分までの30分間ですが、朝や14時などに実施されたこともあります。
「萬安演習」は何をすればいいの?
もし台湾のプリペイドSIMを入れている方でしたら、下記のようなアラートが携帯に届きます。
また開始時間にはサイレンが鳴りますが屋内だと聞こえないことがあるかもしれません。

文字に[演練]や[模擬]の文字があるので、本当の警報でないことが分かりますが、避難する必要があります。
・屋内待機ですが、何か特殊な場所や避難場所に移動する必要はありません。
・つまりコンビニやカフェやレストラン、百貨店、地下街などに滞在していれば問題ありません。
・車やバスに乗っている場合は停車して車内で待機することになります。
・高速道路を通行中の車はインターから降りて停車になります・
・鉄道は「萬安演習」の時間も運行されますが、駅に到着しても駅から出ることはできません。
基本的に周りの人たちと同じ行動をしていれば大丈夫だと思います。
2019年の萬安演習の際の街の様子
私は台南市のDonutsというカフェでその時間過ごしていました。
大通り沿いでいつもは多くの車やバイクが走っている場所になります。
それが・・・・

誰もいなくなりました・・・・・
動画でも撮影してみました。
違反したらどうなるの?
違反者には罰金が掛けされます。
金額は・・・・3万元以上15万元以下、ということは10万円から35万円ぐらいですね〜
ただしよほど悪質でなければ大丈夫だと思います。
実施時間には各交差点などに警察官や係員がいますので、その方の指示に従えば罰せられることはありません。
過去には恐竜の着包みを着て道路を横断した人がいて罰金を課せられたそうです。

まあ、旅行者はそんな悪ふざけはしないと思いますので、神経質にならずに、その日の予定だけは余裕をもたせておきましょう。
ということで、ではでは〜